2580660 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

カワセミのつれづれ日記

カワセミのつれづれ日記

手術

【 2005年2月18日~手術~ 】

とうとう手術当日。
目が覚めたら、寝る前に読んでた「ミッケ!」がベッド脇に片付けてあった。
あれ~?読みながら寝ちゃったのかな?

昨日の下剤がなかなか効いてこない。
ヤバイなぁ。7時までに出なかったら、浣腸だって~。
結局、ギリギリセーフで浣腸せずに済んだ。

今日手術するのは3人で私は2番手。
11時半くらいから開始の予定。

朝の回診の時にも、「先生、きれいに仕上げてね~」って言ってみた。
先生は笑ってたけど・・・うるさい患者やなぁとか思ってたりして(^^;

9時過ぎに隣のベッドのFさんがストレッチャーに乗って行ってしまった。
私の番まではあと2時間チョイ。
手術前で緊張~・・・してるかと思いきや、いつものようにしゃべって笑って。
本当に今から手術なのか!?って雰囲気。

しばらくして、点滴開始。
バッグにはブドウ糖って書いてあった。
栄養剤?

少し予定よりも遅れて、「11時50分に手術室に来てください」って連絡が入ったのは、11時半。
トイレに行って、ストッキング(静脈の流れがとどこおって血栓ができるのをを防ぐためにはく。スリムウォークみたいなもん?)をはいて
素っ裸になってストレッチャーに乗る。
準備も整ったので、手術室へ。
私が部屋を出るのとほぼ同時に、Fさんが帰ってきたので「行ってくるね~」を手を振る。

ストレッチャーに乗って廊下を移動・・・角を曲がるときって、気持ち悪いのねぇ。
乗り物酔いしそう。(←乗り物に弱い)
手術室前で先生に声をかけられた。
その声は・・・I先生?
「眼鏡かけてないからわからんかった」って言ったら
「そうやね~。こんな格好(帽子・マスクで目の部分しか見えない)してるしね」って。
いや、目が悪くて見えないんだって。

手術室に入って、手術台へ移る。
両腕を固定するんだけど・・・左腕を固定したところからの記憶がない。
どうやら、点滴に少し麻酔が入っていたらしい。
本番(?)の麻酔をかける前に、寝てしまった。

・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・息が出来ない。
苦しい!息が出来ない!死ぬー!!!
(このとき、私はもう死ぬんだと思った。マジで)

ぐはぁ!
「い゙ぎがでぎべん゙がっ゙だ」
これが手術後の第一声(笑)
ここ・・・どこ?まだ手術室やん。まだ手術台の上やん。
胸が圧迫されて苦しいけど・・・手術は・・・終わったんか。

手術中、気管に管を通してるんだけど、手術が終わってその管を抜く時に目が覚めたみたい。
管を抜こうとしてるのに、私は必死で息を吸おうとしたもんだから、苦しいの何のって。
・・・息を吐けば、楽に管が抜けたんだろうなぁ。

手術台からベッドへ移されるとき、自分で起き上がろうとして
「そのまま寝てていいですよ~」って言われた。
ベッドに移って、T字帯(フンドシのようなもの)をしめて、寝巻きを着せられた。
その間ずっと、息が出来なかっただの、苦しかっただの、傷が痛いだのと言い続けた。

手術室を出ると、ダンナやら親やらがいたけど、眼鏡ないし、よく見えない。
そこでも息が出来なかったとか苦しいとか(以下略)

病室へ戻ってからも、手術直後だというのにしゃべる。
Hさんは、私と入れ替わりに手術室へ向かったらしい。
Aさんや、先に手術を終えたFさんとしゃべる。
主に私が愚痴ってたような・・・(^^;
普通なら手術直後くらいはカーテン閉めててもよさそうなもんだけど
この部屋は開けっ放し(笑)

後に聞いた話だけど、私が部屋に戻ってきた時に
Aさんが看護師に「どうでしたか?」って聞いたら
「ご機嫌ナナメで帰って来られましたよ」って言ったんだって。
普通なら「無事終わりましたよ」とかじゃないの!?
なのに「ご機嫌ナナメで・・・」って。
よっぽど機嫌悪かったのねぇ(笑)

しばらくして、ダンナや親が部屋に来た。
手術後の説明を聞いていたらしい。
切り取った肉(?)も見せてもらったんだって。
「どれくらい切ったん?」って聞いたら「ハンバーグくらい」って。
ハンバーグ?って、どれくらいの大きさよ!?
なんにせよ、かなり大きく切ったんだなぁ。
手で触ってみても、固定具のようなもので固定されてて、よくわからない。
リンパ節2個に転移があったとか。
あ~・・・やっぱりあったか。

あまりにも痛くなってきたので、痛み止めをもらう。
飲み薬と座薬、どっちがいい?って聞かれたので、飲み薬って答えたら
今飲んだら、投薬の時間の都合上、寝る前に薬を飲めなくなるから、座薬のほうがいいって言われた。
じゃあ聞かないで下サイ。
ま、座薬のほうが、効き目があらわれるのが早いからいいか。

しばらくしたら痛みが治まってきたので、またまたおしゃべり。
よくもまぁ、手術後にこれだけしゃべっていられるもんだ。

手術直後は酸素マスクをしているので、口が渇く。
2~3回口をゆすいで湿らした。
約2時間後、マスクが取れた。
は~。スッキリ。
約20時間ぶりに水分を摂ったよ。

6時過ぎにHさんが手術を終えて戻ってきた。
痛いのかな?まだ麻酔でボーっとしてるのかな?大人しい。
(多分、これが普通なんだろうけど)

夜の回診の時に先生に、「1/4くらい切ったんですか?」って聞いてみた。
T先生は「1/4か、1/3か・・・それくらい」って。
I先生は「そうやね~。1/3くらいやね」って。
1/3・・・そんなに!?
それじゃ、かなり変形しちゃった?
かなりショック・・・。
見るのが怖いなぁ。

T先生が「アイスクリームくらいなら食べてもいいよ。あとプリンとかゼリーとか・・・」」って言ったので
非常食(?)として持参していた飲むゼリーを飲んだ。
1日ぶりに食べたから、すごく美味しかった。

8時で面会時間が終了なので、ダンナと親は帰っていった。

そのあとも、消灯までおしゃべり。
ホンマ、飽きへんなぁ(^^;

9時頃、看護師さんがやって来て、「眠剤いる?」って聞いてきた。
FさんとHさんは普段から眠剤を常用しているらしく、もらって飲んでいたけど
私は飲まなかった。
普段から飲んでないし、なくても寝られる。
・・・なんて甘かった。

消灯後しばらくして、向かいのベッドのHさんがナースコール。
点滴が終わりそうで、気になって寝られないとかなんとか。
看護師さんは、「まだまだ終わらないし、終わったらちゃんと止まるから大丈夫。ほったらかしにしたりしないから」って言ってるのに
気になって眠れないだのなんだの言ってる。
看護師さんが「眠れるようになる点滴、追加しようか?」だって。
へ~。そんな点滴あるんだ?

少しうとうとしはじめた頃、またHさんがナースコール。
点滴が痛いから外してくれとか何とか言ってる。
まったくもう。人が寝かけたときに。

しばらくしてまたHさんがナースコール。
今度は足が痛いとか何とか言い出したらしい。
看護師さんがフットマッサージャーを持ってきた。
空気圧でマッサージするやつ。
まったくもう。早く寝てよね~。

眠剤が効いてきたのか、どうやら寝たらしい。
同じく眠剤を飲んだFさんも寝てる。
Aさんはいつも快眠。
ふぅ。静かになった。やっと寝られる。

・・・ピー。ピー。ピー。ピー。ピー。
何?何の音?
何かが鳴ってる。
うるさいなぁ。
看護師さん、早く来てくれへんかなぁ。
・・・来ない。他の3人は・・・寝てるみたい。
仕方なくナースコール。
パタパタと走ってきて、なにやらゴソゴソやってる。
ようやく音が止まった。
「ゴメンね~」っていいながら帰ってった。

何だったんだろ?
まぁいいや。寝よ。

・・・ピー。ピー。ピー。ピー。ピー。
またかよ!
看護師さんが来る気配は・・・ない。
ナースコール。
同じように走ってきて、止めて、「ゴメンね~」って言いながら帰ってった。
どうやら、向かいのHさんのフットマッサージャーのタイマーらしい。
外してたから、もう鳴らないだろう。

これで寝られる~。

・・・ピーーーーーーーーーーーー!
今度は何やねん!
この音は・・・Hさんとこの点滴のポンプか。
さっきのマッサージャーよりも大きな音だから、看護師さんもそのうち気付くだろう。
・・・・来ない。
はぁ~・・・。仕方なくナースコール。

頼むからもうこれ以上は鳴らないで~。

うとうとしかけた頃、またもや、ピーーーーーーーーー!
今度は・・・隣のFさんか?
看護師さんは来ないし、誰も起きないし・・・ナースコール。


手術直後だってのに
エラー音との戦いは、午前3時まで続きました。
ああ・・・眠剤もらっておくべきだった(笑)


次へ>


© Rakuten Group, Inc.